
新築平屋の価格相場はいくら?メリット・デメリット、を解説!間取りのアイデアもご紹介
近年増えている平屋。2023年の住宅トレンドとしても「平屋回帰」というワードが入っており、気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では新築で平屋を建てる場合のメリットやデメリットを徹底解説!より暮らしやすい新築平屋を建てるための間取りのアイデアもご紹介します。家づくりで失敗しないためにもぜひ最後まで読んでみてください。
【間取り別】新築平屋の価格相場
新築平屋の価格相場はいくらくらいでしょうか。ここで間取り別に解説していきます。
「1LDK」の新築平屋の価格相場
「1LDK」の新築平屋の価格相場はこちらです。
単身者や夫婦二人暮らしの場合1LDKなどのシンプルな間取りのほうが目が行き届き、掃除等がしやすいというメリットがあります。面積が小さい分価格が抑えられるので1,000万円以下で建てられる場合も。また、設備や内装にお金をかけることができます。
「2LDK」の新築平屋の価格相場
次に「2LDK」の価格相場です。
単身者や夫婦二人暮らしであれば2LDKあれば十分です。2LDKは1LDKと同様にシンプルな間取りになりますので、価格を抑えられます。
「3LDK」の新築平屋の価格相場
次は、「3LDK」の価格相場です。
3LDKは一般的にファミリー世帯が暮らす一般的な間取りです。居室間の廊下をなくすなどの工夫をすれば面積を抑えられます。
「4LDK」の新築平屋の価格相場
最後に、「4LDK」の価格相場です。
4LDKは夫婦と子ども複数人の家族などが想定されます。5人家族でも十分暮らしていける広さです。将来的に家族が減ったときのために、間取りの変更ができるように工夫しておくとより良いです。価格相場は、1,000万円台から2,000万円台後半と幅がありますね。
新築平屋のメリット
ここで平屋建てのメリットを紹介します。
- ・ 耐久性に優れている
- ・ 階段がないため、家事動線が集約している
- ・ バリアフリー
2階建てより重量が小さく重心も低いため耐久性に優れています。また、台風などの風に対しても、2階建てより受ける外壁の面積が小さいため負担が少ないです。
1階で洗濯をして2階のベランダに干すとなると重い洗濯ものを持って階段を上ることになります。それが毎日だとかなり大変ですよね。平屋であればキッチンや水回りを近くに配置することで動線を集約でき、家事動線を効率的にできます。
年齢を重ねると階段の上り下りが辛くなりますよね。平屋であれば全て1階で生活できるので足腰への負担が少なくできるため、バリアフリーの費用がかかりにくいです。
新築平屋のデメリット
では次に平屋のデメリットを紹介します。
- ・ 敷地面積が広く必要になりがち
- ・ 水害・防犯面の弱さ
- ・ プライバシーの確保が難しい
敷地に建てられる建物の大きさは、建ぺい率という法律で決まっています。そのため、2階部分がない平屋で必要な広さを確保しようとすると敷地面積が大きくなりがちです。その分敷地にかかる費用や基礎費用等が必要になります。
2階がないため大雨などで浸水が起こると逃げ場がなくなります。そのため、浸水が起きにくい土地やいざという時の避難先を先に確認しておく必要があります。また、1階の方が侵入しやすいため、窓ガラスを二重ガラスにするなど対策が必要です。
平屋だとプライバシーの確保が難しくなりがちです。そのため、間取りを工夫することで室内だけでなく外からのプライバシーを確保する必要があります。
新築平屋のコストを抑える方法4選
ここまで新築平屋のデメリットについて解説しましたが、特に気になるのは高額な建築費用ではないでしょうか。しかし、高額になりがちな新築平屋であってもコストを抑える方法があります。ここでは新築平屋のコストカットの方法を4つご紹介します。
①外観はシンプルにする
新築の住宅だと外観にもこだわりたくなりますよね。しかし、価格を抑えるなら外観はシンプルにするのがおすすめです。
- ・ 建物の形をシンプルな長方形や正方形にする
- ・ 屋根の形を片流れや切妻にする
というように基本的にはベーシックな家の形にするほうがコストを抑えやすいです。
②地域密着型の工務店を選ぶ
「家を建てるなら大手のハウスメーカーのほうが価格面でも安心」と考えがちですが、実はそうではありません。大手のハウスメーカーの場合、広告費などにも予算を使っている分、建築費用が高額になりがちです。
そこでおすすめなのが地域密着型の工務店です。地域に根ざした工務店なら規模は小さくても、その地域に合った家づくりをしてくれます。また外注に頼らず自社だけで完結してくれるので、余計なお金もかかりません。さらに、複数の工務店で相見積もりをとると、より安心ですね。
③廊下を減らす
廊下が多いと延床面積が広くなり、コストがかさみます。平屋の場合、廊下が多いと部屋が狭くなるため、窮屈に感じやすい傾向があります。
しかし、プライベートを確保という面では廊下で部屋を隔てたほうがいい場合も。コスト面とライフスタイルのバランスをしっかり考慮して間取りを考えるのが肝要です。
④補助金や減税措置を利用する
たとえば固定資産税では、新築住宅に対する減税措置があります。減税期間は一般的に3年間ですが、認定長期優良住宅に関しては7年間まで適用されます。
また認定長期優良住宅では、登録免許税の税率としても0.15%が0.1%へ引き下げとなります。認定低炭素住宅でも登録免許税の減税を受けることが可能です。
さらに、ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)の交付要件を満たすと55万円/戸の補助金を受けられます。
新築平屋の素敵な間取りアイデアをご紹介!
新築平屋にはメリットだけでなくデメリットもいくつかあります。しかし、間取りを工夫するだけでデメリットを解消し、それどころか魅力的な住宅にもなるのです。ここでは新築平屋がより素敵な住宅になる間取りのアイデアをご紹介します。新築平屋に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
天窓や勾配天井で明るく開放的に
新築平屋は採光が難しく、視覚的に窮屈にも感じやすいです。そこで、おすすめなのが天窓や吹き抜けです。天窓があれば、自然光を手軽に部屋に取り入れられますし、吹き抜けは開放感を感じさせてくれるでしょう。
収納は小屋裏を有効活用
新築平屋は収納スペースが確保しにくいという難点があります。そこで、おすすめなのが小屋裏に収納スペースを設けるという方法です。小屋裏はデッドスペースになりがちですが、収納スペースとして使えばとても高機能なスペースへと生まれ変わります。収納スペースに限らず、子ども部屋にしたり、書斎にしたりと選択肢が増えるのもうれしいところですね。
スキップフロアで実用性とデザイン性の両立
スキップフロアはフロアの中で高低差をつけられるので、機能的かつおしゃれな間取りにできます。また、視覚的にも開放感が感じられるようになるのも大きなメリットです。デメリットとしては、特殊な間取りになるので建築費用が割高になることが挙げられます。予算と相談して、可能な範囲で検討してみてはいかがでしょうか。
ウッドデッキで空間に広がりを
新築平屋は広めの土地が必要ですが、建ぺい率に限りがあるため、面積を想定したより広く確保しにくいという難点があります。しかし、簡易的に延床面積を広くするテクニックがあります。それがウッドデッキです。
ウッドデッキは床面積に加算されないので設置しても建築基準に違反しません。ウッドデッキは部屋から地続きで設置できるため、空間の広がりを感じられるようになります。また、価格もお手頃で、取り外しもできるのでライフスタイルの変化にも対応できるのでおすすめです。
まとめ:
この記事では新築平屋のメリットやデメリットを解説しました。新築平屋には動線がシンプルで暮らしやすく、バリアフリー化もしやすいといったメリットがありますが、デメリットもあります。特に建築費用が高くなりがちというのは大きなデメリットですね。しかし、メーカー選びや外観デザインを工夫すれば建築費用は大きく抑えられます。また、間取りを工夫次第でデメリットが気にならなくなる場合も。新築平屋に興味のある方は一度ハウスメーカーに問い合わせてみましょう。