IoTの家ってどんな感じ?特徴やIoT導入のポイントを解説!

今話題のIoT(アイオーティー)の家。皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。暮らしを豊かにするIoTの家は、メリット・デメリットやポイントを押さえることで効果的に取り入れられます。

また、IoTの家に関する実例もご紹介。ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

IoTとは

IoTとはInternet of Thingsの略で、インターネットであらゆるモノとモノをつなげるという考え方を指します。家電の自動制御や遠隔操作などが例として挙げられ、暮らしをより豊かに、効率的にするという考え方に基づいたIT技術です。

IoTが備わった家のことを「IoT住宅」と呼びます。

 

スマートハウスとの違い

IoT住宅とスマートハウスは混同されがちですが、似て非なるものです。スマートハウスは、太陽光や風力など自然エネルギーからつくられる「創エネ」、エネルギーを節約する「省エネ」、蓄電池などでエネルギーを蓄える「畜エネ」の3つの概念をもとに構成される住宅のこと。2010年にスマートハウスという概念が普及し、そこから派生する形でIoTという考え方が生まれたといわれています。

 

IoTの家で出来ること

IoTの家で出来ることはさまざま。ここでは帰宅時の動線に紐づけてご紹介しましょう。

 

①帰宅前、エアコンのスイッチをモバイル端末から入れられる

モバイル端末と部屋のエアコンをIoT技術で紐づけておけば、仕事から帰宅する1時間前などにエアコンをonにしておくことが可能です。特に暑い夏にはぴったりですよね。

 

②ドアのカギはタッチセンサーで開錠

玄関ドアとカギを人感センサーで紐づけておくと、ドアのカギをタッチ一つで開錠できるように。カギを探す煩わしさがなくなります。

 

③AIを搭載した冷蔵庫がレシピを紹介

AIを搭載した冷蔵庫が、中身の食材に合わせたレシピを紹介。献立を考える手間を省けます。

 

④テレビも言葉ひとつでON

家に帰って何気なくテレビをつけるときも、エアコンが見つからずイライラした経験、ないでしょうか。テレビとIoT技術を組み合わせ、「テレビつけて」と一言つぶやくことでテレビの電源が付くのです。

 

⑤体重計が自身の体重を自動で記録

毎日の健康管理も、IoT技術があれば効率的に行えます。体重計そのものに毎日の体重データを読み込ませることで、少しの異変も逃しません。

 

IoTの家に住むメリット

IoTの家について帰宅動線と紐づけてご紹介しました。ここで改めて、IoTの家に住むメリットとデメリットを整理しておきましょう。まずはIoTの家に住むメリットからご紹介します。

 

暮らしを便利に、効率的にできる

IoTの家に帰宅してからの流れを見れば分かる通り、IoT技術を使うことで毎日の暮らしを便利に、効率的に行えます。毎日の家事を手助けする意味合いだけでなく、「テレビのリモコンを探す」動作などちょっとした不便さを解消できるため、暮らしやすさが続く家に仕上がるでしょう。

 

セキュリティ強化

家のセキュリティが強化されるのも、IoTの家ならではのメリットといえるでしょう。鍵を閉めたかどうか、子どもがもう家に帰っているかなども遠隔で確認できるため、家から離れていても簡単にセキュリティについて確認できます。

 

IoTの家に住むデメリット

次に、IoTの家に住むデメリットや懸念点について共有します。IoTの家は近未来的で便利な一方、発展途上な技術ならではの懸念事項もあります。しっかり確認していきましょう。

 

セキュリティ管理のリスクがある

セキュリティ管理の観点から、IoTの家にはリスクがあります。セキュリティ対策が脆弱な場合、家を特定されたりする危険があるためです。家の玄関ドアや窓などなど出入口となる場所もインターネットでつなげるため、セキュリティはかなり強固なものを取り入れる必要があるでしょう。

 

初期費用がかかる

IoTの家は便利な分、IoT家電や家具、設備などをそろえるのに多額の費用がかかることも頭に入れておきましょう。特に家電などはIoT搭載のものが「最新家電」として打ちだされていることも多いため、IoT家電でそろえる場合は初期費用が多くかかってしまうことも。1年型落ちのものを選ぶなど、ちょっとした工夫をこらしながらIoT家電や設備をそろえていくとよいでしょう。

 

維持管理が必要

変化の激しいIoT業界では、日々技術がアップデートしています。技術の進化に合わせて設備や器具もアップデートさせていくことで、より便利な家に仕上がります。

月に1回でもアップデートがないか確認し、自動で更新されない設備の場合は自身でアップデート対応をしていくとよいでしょう。

 

IoTの家、案外多い!?実例をご紹介

IoTの家と聞くと遠い未来の話に感じる方も多い一方、実は身近なところですでに導入されているケースも多くあります。

すでに普及している、IoTの家電や設備についてご紹介します。

 

スマートスピーカー

「テレビつけて」「明日の天気を教えて」など、音声認識機能が搭載されたIoT機器をスマートスピーカーと言います。GoogleやAmazon、Appleなど各社から販売されており、

スマートスピーカーと多くの家電をつなげることで、ちょっとした言葉一つで家電や家具を動かすことが可能です。

 

スマートロック

スマートロックとは、スマートフォンを用いて玄関ドアや窓、車のドアの施錠・開錠を行える設備のこと。スマートフォンで遠隔から設備を動かせるため、万が一カギをかけ忘れた場合も安心です。

 

まとめ

今回は、IoTの家に関する基礎知識や課題点などをご紹介しました。IoT家電で効率的な暮らしにできる一方、やはりセキュリティ面に課題が残るのも見逃せないポイントです。

いきなりIoT家電や設備を多く導入するのではなく、まずはドア・テレビのリモコンから…といったように、一部分から徐々にIoT化していくとよいでしょう。

 

IoTの家について、専門家のインタビュー記事を読みたい方はこちら