サンルームで後悔したくない!事前に検討すべきデメリットと対策

2023年10月16日

サンルームが欲しい、でも後悔しないか心配な人も多いのではないでしょうか。

この記事ではサンルームのメリットだけでなく、後悔につながりやすいデメリットを解説。

後悔を減らしてサンルームのある生活を楽しめるよう、デメリットを解消するための対策についてもまとめました。

サンルームで後悔したくない人は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

 

サンルームをつくるメリット


サンルームは、つくる目的が明確な人にとっては、メリットが大きいです。

サンルームをつくって得られる主なメリットをご紹介します。

天気や時間帯を気にせず洗濯物が干せる

サンルームはガラス張りのため、干した洗濯物が風雨の影響を受けることがありません。

そのため、悪天候の日や夜間でも、洗濯物を干すことができます。急に雨が降っても外出中で洗濯物を取り込めない場合や、夜に洗濯して干したい場合も、サンルームがあると天気や時間帯を気にせず干せて便利です。

また、雨の日にリビングや居室に洗濯物を干すと生乾き臭が気になります。サンルームに干せば、室内に臭いが漂うこともありません。

花粉症などアレルギー対策ができる

ベランダやテラスで洗濯物を外干しする際に、花粉やPM2.5が気になる人も多いでしょう。

サンルームに干せば、花粉やPM2.5が洗濯物に付着するのを防ぐことが可能です。そのため、家族にアレルギー症状が出る人がいても安心して洗濯物を干せます。

開放的な空間を楽しめる

サンルームは庭にせり出す形でつくられるため、庭とつながる開放的な空間を楽しめます。

サンルームをつくると、天候を気にせず子どもを遊ばせたり、庭を眺めながらくつろいだりするスペースを確保できるでしょう。

 

サンルームで後悔|事前に検討するべきデメリット


サンルームで後悔につながりやすいデメリットについてくわしく解説します。

つくった後に後悔しないよう、事前によく検討しておきましょう。

思ったほど洗濯物が乾かない

洗濯物干し場としてサンルームをつくったけれど、期待していたほど洗濯物が乾かないと後悔するケースが多いです。日光はよく当たるのに洗濯物が乾きにくい場合は、サンルーム内の気流不足が原因と考えられます。

日光を取り込んでサンルーム内の気温が上昇しても、発生する湿気を排出できないと洗濯物は乾きません。特に梅雨時期や冬は洗濯物が乾きにくくなるため、サンルーム内であっても対策が必要です。

夏の暑さと冬の寒さが厳しい

居室と屋外の間にサンルームがあることで、居室の断熱効果は高まります。ただし、ガラス張りのサンルームは壁と異なり断熱材が入っていないため、夏はサウナのように暑く、冬は屋外のように寒くなることも。

そのため、夏と冬は洗濯物を干すのがつらく感じて後悔するケースが多いです。

また、くつろぎスペースとしてつくっても、夏のサンルーム内で過ごすと熱中症のリスクが高いため、思ったように使えないと後悔するでしょう。

 

掃除が大変になる

サンルームは全面ガラスまたは透明なポリカーボネートで覆われているため、想像以上に汚れが目立ちやすいです。そのため、壁面であれば不要な窓掃除が必要になり、全面ガラス張りのため時間と労力もかかります。

特に屋根部分には汚れが堆積しやすいですが、手が届きにくいため、脚立を使うなど特別な掃除や対策が必要になるでしょう。

外からの視線が気になる 

サンルームはガラス張りのため、日光とともに視線もよく通します。そのため、視線対策や防犯対策のことをよく考えずにサンルームをつくると、後悔するケースが多いです。

サンルームは天候や時間帯を気にせず洗濯物を干せることがメリットですが、ガラス張りのため洗濯物が外から見えます。

また、サンルームでお茶をしたり子どもと遊んだりするときに外からの視線が気になることも多いでしょう。

雨音がうるさく感じる

サンルームをつくった後に、雨音がうるさく感じることに気づいて後悔するケースも多いです。

サンルームのガラスやポリカーボネートの屋根に雨が当たると、一般的な屋根材とは異なりカンカンと音が響きます。感じ方は人によって異なりますが、音に敏感な人はストレスを感じやすいため注意が必要です。

住宅の保証が受けられなくなる可能性がある

ハウスメーカーで家を建てた場合、建物や外壁に保証がついていることがあります。サンルームは外壁にネジ留めして設置しますが、外壁に穴を開けることで住宅保証が受けられなくなる可能性があるため注意が必要です。

そのため、必要なときに保証が受けられず、後悔するケースも考えられるでしょう。

設置費用や固定資産税がかかる

サンルームは設置費用がかかり、固定資産税の支払いが増えることを押さえておく必要があります。

設置費用はサンルームのタイプや大きさにもよりますが、安いものでも50万円ほどです。

また、サンルームは屋根や柱があるため住宅の一部とみなされ、固定資産税の課税対象となります。納税額の目安は、年額にして1.5~2万円ほどです。

せっかくつくったのにあまり使わなければ、コストに見合わないと後悔するでしょう。

 

サンルームで後悔しないための対策


サンルームのデメリットを解消するための対策について解説します。

事前に対策を講じることで、サンルームをつくった後の後悔も軽減できるでしょう。

換気設備やコンセントを設置する

思ったよりも洗濯物が乾かないと後悔しないよう、サンルームは洗濯物が乾きやすい仕様や設備を整えておくとよいでしょう。

サンルーム内は温度上昇しやすいですが、通気性が低いと洗濯物が乾きません。そのため、換気口や換気框(かんきかまち)を設けておくと、こまめに風を通して湿気を逃がせます。また、除湿器が使えるようコンセントを設けておくと、梅雨時期や悪天候でも除湿ができて便利です。

メンテナンスしやすい仕様にする

サンルームは汚れやすくメンテナンスが欠かせないため、掃除方法や対策を考えておく必要があります。

屋根は特に汚れやすいのに手が届きにくいため、サンルームの高さを低めにするなど、メンテナンスがしやすい仕様も検討しましょう。また、メンテナンスも依頼できる施工会社を選ぶのもおすすめです。

すりガラスを採用する

すりガラスを採用すると、外からの視線対策に効果的です。

外から見えやすい部分にすりガラスを採用すると、効果的に目隠しができます。また、壁部分をすりガラスにすると、明るさを確保しつつ、周囲からの視線をさえぎれます。

植栽も目隠し効果が高いため、すりガラスと合わせて検討するとよいでしょう。

シャッターや内窓をつける

雨音などサンルームから響く音は、サンルームの外側にシャッターを取りつけたり、室内側に内窓を取りつけたりすると軽減できます。

シャッターや内窓は視線対策や暑さ・寒さ対策にも効果的です。

間取りや設置場所に注意する

間取りを工夫することも、雨音や外からの視線対策に有効です。

寝室や書斎など、静かに過ごしたいプライベートな部屋の近くにサンルームを設置するのは避けましょう。

断熱性や遮熱性を高める

サンルームは屋根や壁のような断熱はできませんが、工夫によって断熱性や遮熱性を高めることが可能です。

熱線吸収ポリカーボネートを屋根材に使用すると、光を取り込みつつ熱をさえぎるため、夏の室温上昇を防げます。すでに完成しているサンルームの場合は、屋根部分に遮熱性の高いオーニングやすだれを設置するのも効果的です。

施工費用は高くなりますが、窓部分をペアガラスや二重サッシにすると、外気の影響を受けにくくなるため、暑さ・寒さを軽減できます。

床下からの冷気対策には断熱材を入れるのがおすすめです。完成している場合はカーペットやラグを敷くと床の冷たさを軽減できます。

目的を明確にして費用対効果を見直す

サンルームをつくると施工にかかる初期費用に加え、対策費用やメンテナンス費用がかかり、固定資産税の支払いも毎年発生します。

費用面で後悔しないためには、サンルームを設置する目的を明確にして、本当に必要かどうかを見極めることが大切です。さらに、目的に対してこれらの費用をかける価値があるかを見直してみましょう。

サンルームが必要かどうか迷っている場合は、代わりのアイデアも参考にしてみてください。

>>サンルームの代わりのアイデア|つくる?つくらない?注意点も解説

サンルームで後悔しないよう、事前にデメリットや対策をよく検討しよう

魅力やメリットの多いサンルームですが、つくった後に後悔するケースも多いです。

ただし、デメリットはつくる前に把握して対策を考えておくことで、解消することができます。また、サンルームで後悔するケースは、事前の検討不足が原因であることも多いです。

これからサンルームの設置を検討している人は、サンルームのある生活を楽しむためにも、デメリットや対策をしっかり検討していきましょう。