1日の家事に費やす時間は?家事時間を短くする家づくりのコツもご紹介!

2023年10月22日

家を建てる際、「家事時間をいかに短縮するか?」と考える方も多いのではないでしょうか。賃貸物件や分譲マンションの場合は自由に間取りを決めることは難しい一方、注文住宅であれば家族のライフスタイルや家事時間の短縮に合わせた間取りを設定できます。

今回は、1日の家事に費やす時間や家事時間を短くする家づくりのコツを徹底解説!ぜひ間取りづくりの参考にしてみてくださいね。

 

1日に費やす家事時間はどれくらい?

1日に費やす家事時間は一体どれくらいなのでしょうか。「毎日なんとなく家事を行っているため、何時間家事に費やしているのか分からない…」という方も多いことでしょう。

1日に費やす家事時間について、2022年に国立社会保障・人口問題研究所が公表した全国家庭動向調査をもとにご紹介します。

 

妻が平日に行う家事時間

妻が平日に行う家事時間は平均4時間7分、休日で4時間36分であることが分かりました。2008年及び2013年の調査では、平日約4時間40分・休日は5時間でしたが、2022年は減少しています。

妻の内訳を見ると、1日の平均家事時間が最も短いのは正規労働者で約3時間、続いて非正規労働者や自営業者が約4時間、専業主婦が約6時間弱という結果。正規労働者でも1日平均3時間の家事時間を要しているため、フルタイムで働いている方にとっては自由な時間がないという方も多いのではないでしょうか。

 

夫が平日に行う家事時間

夫が平日に行う家事時間は平均47分、休日は1時間21分という結果でした。2018年調査以降からは上昇傾向となっており、夫婦そろっての家事時間増加が見受けられます。

夫の内訳を見ると、妻が正規労働者である場合に最も平均家事時間が長く、1時間5分。妻が自営業者の場合は44分、非正規労働者や専業主婦では約38分でした。

 

家事時間の負担、夫婦でどう考える?考え方のポイント

夫婦で家事を行う際、家事時間にかなり差があると分かりましたね。夫婦での家事の分担について、どのように考えればよいのでしょうか。家事分担のコツをご紹介します。

 

得意・不得意分野で分担する

家事の中でも「料理は得意だが後片付けは苦手」「洗濯ならできる」「買い出しは苦ではない」など得意・不得意分野はそれぞれ異なりますよね。苦手とする家事を無理に行っていても、ストレスを抱えてしまいます。

夫婦それぞれの得意・不得意分野で分担すると、公平な家事の分担につながります。得意分野であれば家事時間もおのずと減っていくため、一日に費やす家事時間を短く短縮できるでしょう。

 

一日の時間割を決める

毎日行う家事に優先順位を付け、一日の時間割を夫婦で共有するのもおすすめです。最近では家事の時間割共有アプリも多く出ており、夫婦で家事時間を簡単に見える化できます。

一言で家事といっても、毎日やらなければいけないものと隔日、数日おきでよい家事など種類はさまざま。「今日行うべき家事は?」と夫婦で考えると、家事時間の短縮につながります。

 

食材の宅配サービスを使用する

毎日の献立や食材の買い出しに時間が取れないという方は、毎日決まった献立の食材が送られてくる宅配サービスを使用するのがおすすめ。「今日はどんな料理にしよう…」と献立に悩むことも少なくなるほか、仕事帰りに食材の買い出しに行くという手間も省けます。

 

家事代行サービスを頼む

仕事や育児が忙しかったり心身の不調がある際は、無理せず家事代行サービスを頼みましょう。最近では1時間・2時間など細かく時間設定ができるほか、「作り置きの料理だけ行ってもらう」「リビングの掃除だけ行ってもらう」などの要望を聞いてもらうことも可能です。ストレスをため込みすぎず、外部の力を頼ることも視野に入れながら家事時間を短縮化していきましょう。

 

家事時間が短縮される!家づくりのコツとは?

夫婦での家事時間短縮のコツをつかんだところで、家事時間が短くなる家づくりのコツについても確認していきましょう。

 

キッチンとテーブルを横一列にした間取り

キッチンとダイニングテーブルを横一列にし、食器の片づけや配膳を横一列の動線で完結できるように工夫しています。横動線のキッチン・ダイニングスペースで、料理にかかる家事時間を短縮している点がポイント。このような間取りは「横動線」と呼ばれ、近年人気が高まっています。料理に家事時間を取られたくないという方は、ぜひ検討してみてくださいね。

 

キッチン付近に書斎スペースを導入した間取り

キッチン付近に書斎を設け、料理中に家計簿を付けたりちょっとした作業ができるスペースに仕上げています。キッチン付近のスペースを上手に活用することで、家事時間の有効活用が可能となるのです。

このように、間取りひとつで家事時間の合間を縫ってほかの作業に充てられるのも注文住宅ならでは。家族一人一人のライフスタイルに合わせた間取りに仕上げられます。

 

水回りスペースをつなげる間取り

バスルーム、サニタリースペース、トイレという3つの水回りスペースを一部屋にまとめるのも、家事時価の短縮につながります。清潔感を保つのが難しい水回りスペースを集めることで掃除の手間が減るほか、キッチンとの距離が近いのも嬉しいポイント。料理の合間に洗濯物をしたり子どもをお風呂に入れたりと、水回りスペースへの距離を近くすることでさまざまな家事・育児との両立が可能となります。

 

水回りスペースに収納空間もつなげる間取り

水回りスペースに収納空間も併設した間取り。サニタリースペース内で「洗う→干す→収納」という3つの流れを完結させているため、洗濯にかかる家事時間を短縮しています。

洗濯動線はとくに気を付けたいポイントであり、家事時間の短縮に大きくつながる動線のひとつ。家族のライフスタイルに合わせた洗濯動線を意識しながら間取り設計を行いましょう。

 

まとめ

今回は、夫婦の平均的な家事時間や家事を分担するコツ、家事時間を短縮させる間取りづくりについてご紹介しました!せっかく家を建てるのであれば、暮らしやすい間取りに仕上げたいもの。家事時間の改善につながるような間取りを考えていきましょう!