FIX窓とは?おしゃれなFIX窓の実例とともにご紹介!

2023年2月25日

家の窓は、暮らしを左右する重要な要因。各部屋に適切な窓を取り入れることで、暮らしやすさが続く家に仕上がります。

今回は、FIX窓を導入するメリットやデメリット、FIX窓を用いたおしゃれな家の実例についてご紹介!ぜひ家づくりの参考にしてみてくださいね。

 

FIX窓とは?

FIX窓とはどのような窓を指すのでしょうか。FIX窓の概要についてご紹介します。

 

開閉できない窓のこと

FIX窓とは開閉できない窓のこと。英語の「FIX」は「固定」という意味を指し、枠やガラスが固定されていて動かせない窓、別名はめ殺し窓ともいわれています。

FIX窓は枠がないためすっきりとした空間に仕上がるほか、効率的に自然光を取り入れられる点もメリットです。

 

FIX窓を設置するメリット・デメリット

FIX窓を設置するメリット・デメリットについて解説します。それぞれの特徴を見極め、どの空間に設置するのがよいか検討していきましょう。

 

FIX窓を設置するメリット

 

フレームがなくすっきりできる

FIX窓は部屋の一角に固定されているためフレームがなく、すっきりとした空間に仕上がります。FIX窓は固定されており、施錠に使うカギや窓を開閉する枠や部品などが不要であるためです。

FIX窓を設置する際、気にならない場所であればカーテンを付けないのもよいでしょう。

 

窓の閉め忘れがない

また上記にある通り、FIX窓は固定されているためカギの閉め忘れがありません。防犯上安心できる設計となっており、戸締りしたかどうかの確認を省略できます。

窓の閉め忘れがないことはメリットである一方、カーテンなどを設置しないのであれば、場所によってはプライバシーが損なわれてしまうことも。FIX窓はプライバシーの保てる低い位置に設置するなど、ある程度プライベートな空間を保てるようにする必要があります。

 

自然光を多く取り入れられる

FIX窓は、自然光を多く取り入れられる点も魅力のひとつです。天窓や吹き抜け、明るい空間に仕上げたい玄関のワンポイントなど、設置場所次第で大きな採光効果が見込める空間に仕上がります。

FIX窓の場合は開閉できないため、夏場は空間が暑くなってしまう場合も。場所によっては換気が可能な空間にしたほうがよいケースもあるため、FIX窓にするか開閉窓にするかは、設計士の方と相談するようにしましょう。

 

気密性が高い

開閉できないFIX窓のほうが気密性は高いといわれています。開閉できる引き違い窓などであれば、左右の窓が交差する分、室内の空気が漏れてしまうことも。気密性にこだわりたい方は、FIX窓を検討するのがよいでしょう。

 

さまざまな形にできる

通常の引き違い窓と違い、さまざまな窓の形にできる点もポイント。オーソドックスな長方形だけでなく、正方形や丸窓、三角の形にするなど遊びの効いた建具に仕上げられます。

 

FIX窓を設置するデメリット

 

外側の掃除が難しい

FIX窓は開閉できないため、室内から窓の外側を掃除するのが難しいといわれています。2階など高い場所に設置する場合は、足場を組んで掃除をしなければいけないという子とも考えられます。

FIX窓を設置する際は、どの位置であれば掃除がしやすいかも検討しましょう。

 

通気性が期待できない

FIX窓は開閉できないため、通気性が期待できない点もデメリットです。あくまで採光としての役割でしかないため、場所によっては使い勝手が悪いというケースも考えられます。

開閉できる窓と固定する窓、それぞれの役割を理解して適切な場所に設置する必要があります。

 

FIX窓はどこに設置する?

採光のとれるおしゃれなFIX窓は、家のどの部分に設置するのがよいのでしょうか。FIX窓の適切な設置場所についてご紹介します。

 

吹き抜け

FIX窓を吹き抜けに設置すると、採光効果がより高まります。リビングに自然光が行き渡りやすくなるため明るい空間に仕上がるでしょう。

吹き抜け部分にFIX窓を設置する場合、通常の窓より高い位置に設置します。メンテナンスしやすいようバルコニーを外側に設置しておくなど、家を建てた後の暮らしも考えた設計をすることが大切です。

 

坪庭

坪庭とは、家の中に設置する小さな庭のこと。庭を囲うようにFIX窓を設置すれば、室内全体に自然光が行き渡ります。

FIX窓の魅力は、気密性を保ちながら外部との空間も保てること。坪庭であればおしゃれさも格段に上げられるため、スペースに余裕がある場合は取り入れてみるのもよいでしょう。

 

和室

お客様を通したり、寝転ぶスペースとしても活用できる和室に取り入れるのもおすすめです。自然光を取り入れて明るい空間になるだけでなく、あたたかくゆったりとくつろげる印象にも仕上がります。

 

階段の踊り場

スペースの関係で吹き抜けを設けられない場合、階段の踊り場にFIX窓を設置するのもよいでしょう。階段の踊り場を南側に設定しておけば、高い採光効果が期待できます。らせん階段ではなく直線的な階段にすることで、1階全体に自然光を取り入れられる点も大きなメリットです。

 

FIX窓の実例3選

おしゃれなFIX窓の実例をご紹介します。FIX窓を検討していてどこに設置すればよいか分からない…という方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

玄関の明かり取りや天窓としてFIX窓を設置した実例

玄関に入ると、FIX窓がお出迎え。将来的に植栽を植えて、緑を楽しめる空間となるよう工夫しています。玄関に大きなFIX窓を設置することで、玄関全体が明るいスペースに仕上がりますよね。

天窓としてFIX窓を活用することで、採光のとれるおしゃれな空間に。道路から見た家の外観は空の色を映し、窓も外観のワンポイントとして機能しています。

 

リビングにFIX窓を設置したおしゃれな実例

リビングに横長のFIX窓を設置したおしゃれな実例。平屋の比較的低い位置にFIX窓を設置することで、外側からメンテナンスしやすいようになっています。

横長で主張の激しくないFIX窓すると、ちょっとしたアクセントとしても活用できます。

 

階段の踊り場に設置したおしゃれな実例

階段の踊り場に大きなFIX窓を設置。南側の階段にすることで、自然光を多く取り入れられる空間に仕上がります。

らせん階段ではなく直線の階段にすることで、光が1階まで行き届くように工夫しています。

 

まとめ

今回は、FIX窓のメリット・デメリットやおしゃれなFIX窓の実例をご紹介しました!家の印象を大きく左右する窓は、適切な場所に適切な種類で設置することが大切です。

FIX窓の実例を参考に、後悔のない採光計画、家づくりを進めていきましょう!