快適な生活空間をつくるには?間取りのポイントもご紹介

2023年4月26日

新型コロナウイルスの影響でお家時間が増えた現在、家での空間や暮らし方も見直されています。快適な生活空間をつくるには、どのようなポイントがあるのでしょうか。

今回は、シンプルで暮らしやすい生活空間を保つポイントについて解説します。豊かな暮らしを送る際の参考にしてみてくださいね。

 

生活空間とは

最近よく耳にするようになった「生活空間」とは、どのような空間を指すのでしょうか。

 

人の行動を規定する環境のこと

生活空間とは、人々が日常の生活を送る場として規定されている環境のこと。生活空間を整えることで、毎日の暮らしやすさが格段に上がります。

家づくりで大切なのは、生活空間がより良いものとなるよう工夫すること。暮らしやすい生活空間にするコツについてご紹介します。

 

シンプルな生活空間にするコツ

快適な生活空間にするには、極力物を減らしたシンプルなスペースにすることがポイントです。シンプルな生活空間をつくるにはどういった点に注意すればよいのでしょうか。

 

LDKと寝室の動線を分ける

家族が集まるLDKとプライベートな寝室では、同じ生活空間でも役割が大きく異なります。LDKと寝室それぞれの動線をきっちり分けることで、メリハリのある生活空間を実現することが大切です。

1階と2階の階層で生活空間を分けるほか、廊下や壁、段差などで分けるのがよいでしょう。

 

物を減らす

シンプルな生活空間にするには、家の物を減らしましょう。思い切って家の物を捨ててみる「断捨離」を行い、必要最小限の物で暮らすのもよいでしょう。

なかなか取捨選択ができないという方は、「直近3年以内で使っているか」という観点から考えるのがおすすめです。物を減らすことで家全体がすっきりするため、より暮らしやすい生活空間に仕上がります。

 

収納空間は一部屋にまとめる

収納空間を一部屋にまとめるのも、すっきりとした生活空間にするうえで欠かせないポイントでしょう。収納空間があまりに多いと、どこに何を収納したのか忘れてしまう…というケースも考えられるためです。

収納は廊下のクローゼットやリビングの収納スペース、シューズクロークにまとめる…といったように、1つの空間に集めておきましょう。

 

掃除グッズにこだわる

綺麗で清潔な生活空間にするには、掃除も欠かせません。実用性のある掃除グッズにすることで、こまめに掃除を行えます。掃除を行なうことで部屋も片付くため、清潔な生活空間を実現できるのです。

掃除グッズは、お掃除ロボットやコードレスの掃除機、スティックタイプの床拭きなどが便利でスタイリッシュです。縦に長く立て掛けられるため場所も取らず、シンプルな生活空間を維持できます。

 

テーブルの上に物を置かない

当たり前のようでなかなか出来ないのが、テーブルの上に物を置かないこと。ふとした瞬間、リビングのテーブルに書類を置いてしまったり、ティッシュやリモコンなどちょっとしたリビングの小物を置くことで、テーブルの上がごちゃごちゃ…という方も多いのではないでしょうか。

テーブルの上に物を置かないだけで、一気に家の中が整理されて見えるためおすすめです。

 

シンプルな生活空間の間取りって?事例をご紹介

シンプルな生活空間に仕上げるには、間取りづくりからこだわることがポイントです。快適な暮らしを送れる生活空間の間取りをご紹介します。

 

2~3人暮らしにおすすめ!2LDK以下の間取り

 

壁付けキッチンでLDKのスペースを広げた間取り

延べ床面積20坪で2LDKの2階建て住宅の間取りです。キッチンは壁付けにすることで、LDKの空間を広く確保しています。キッチンスタイル一つを工夫するだけでも、生活空間を広く保つことが可能です。

 

廊下を取り払うことで連続した生活空間を実現した間取り

廊下を極力なくすことで、生活空間を連続させた平屋の間取りです。LDKを中央に設けて各部屋への移動距離を短く設計することで、広い生活空間を維持しています。

玄関付近にクローゼットを設けることで、シューズクローク兼リビング収納の役割を果たしている点もポイント。収納空間を1か所にまとめることで、効率のよい動線に仕上げています。

 

3~4人家族におすすめ!3LDKの間取り

 

回遊性のあるキッチンがポイントの間取り

独立しているアイランドキッチンで、回遊性のあるLDKの間取りです。キッチン付近をくるくると回れるため、配膳や食器の上げ下げの動線を短くできます。

トイレを1階と2階にそれぞれ設け、それぞれの生活空間で必要なスペースを確保している点も見逃せないところ。各階で暮らしやすい間取りに仕上がっていますね。

 

キッチンから水回りに直接つながる便利な間取り

キッチン後方にパントリーを設け、キッチンとリビングの収納空間を確保した平屋の間取りです。LDKに1つ収納スペースを設けるだけでも、かなりすっきりとした生活空間に仕上がります。

キッチンから水回りスペースへ直接つながる間取りにすることで、料理中に洗濯機を回したり小さな子どものお風呂の面倒を見たりすることも可能です。家事も両立できる動線に仕上がっていますね。

 

4~5人家族におすすめ!4LDKの間取り

 

和室とLDKで生活空間を分けた間取り

1階に和室スペースとLDKを設けた間取りです。玄関から直接和室、LDKのそれぞれに出入りできるため、来客の際も生活空間を見られる心配がありません。動線づくりの工夫ひとつで、家族のプライバシーを守る間取りに仕上がっています。

キッチン付近にはワークスペースを設けている点も注目してみましょう。生活空間を区切りながらも、適度に集中できるスペースは確保。過ごし方が限定されないLDKを実現しています。

 

収納空間を通路にした回遊性のある間取り

LDKと寝室それぞれの生活空間を廊下で切り分けた間取りです。家族が集まるLDKとプライベートな寝室空間を廊下や収納空間で分けることで、メリハリのある生活空間となっています。間取り中央の収納空間は通り抜けできるようになっているため、収納空間が動線を邪魔してしまうこともありません。収納空間のひと工夫で、過ごしやすい間取りに仕上がっています。

 

まとめ

今回は、シンプルで暮らしやすい生活空間にするコツや間取り事例をご紹介しました!「快適な生活空間」と一言でいっても、各個人によって快適と思えるポイントは異なるもの。

自分にとってベストな生活空間を常に考えながら、家づくりを進めていきましょう!