家事楽な間取りをつくるには?動線ごとにくわしく学んでみよう

2023年8月13日

せっかく家づくりを始めるのであれば、家事楽な間取りにして家事負担を減らしたい…と思う方も多いのではないでしょうか。賃貸や建売物件と違い間取りを自由に決められるため、暮らしやすい間取りを実現したいものですよね。

今回は、家事楽な間取りのつくり方を家事動線別にご紹介!間取り事例も一緒にご紹介するため、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

家事楽な間取りにしたい!押さえておきたい家事動線5選

家事楽な間取りをつくるには、家事毎に動線を押さえておくことが大切です。家事動線の種類と特徴についてご紹介します。

 

家事動線の種類は全部で5つ

家事動線の種類は、主に「洗濯動線」「買い物動線」「来客動線」「掃除動線」「料理動線」の5つ。一言で家事と言っても細かく分かれているため、各々の家事に適した動線を設置するのがおすすめです。

どの家事を優先して効率的にしたいか考える

家事動線の優れた間取りにするにはいくつかのポイントがある一方、すべての家事楽な間取りを取り入れるのはスペースの関係上難しいという場合もあります。

どの家事が一番自分にとってネックとなるのか、どの家事が楽になれば良いかを自分で考えながら、優先順位を付けて家事楽な間取りを検討するのがおすすめです。

 

洗濯動線

洗濯動線とは、洗濯の際に使用する動線のこと。洗濯の工程である「衣類をまとめる・洗う・干す・たたむ・しまう」の5つのステップを、いかに効率的に短く行うかがカギとなります。

 

効率的な洗濯動線の間取り事例

 

浴室・サニタリールーム・サンルームの3部屋をつなげた間取り

浴室、脱衣室を兼ねたサニタリールーム、サンルームの3部屋を一直線の動線にした間取り事例です。「衣類をまとめる→洗う→干す」の動線を直線状につなげることで、効率の良い洗濯動線を仕上げています。

サンルームの先にはキッチンを設置し、料理と洗濯の双方を両立できるような間取りとなっています。

 

クローゼットへの動線を効率的にした間取り

サニタリールームは脱衣室兼部屋干しのスペースにし、サニタリールームの向かい側にはクローゼットを設置。「洗う→干す→しまう」までの工程を近距離で済ませられるよう工夫しています。

サニタリールームと収納空間を近づけることで、浴室へ向かう際に着替えを準備することも可能です。

 

買い物動線

買い物動線とは、スーパーなどの食料品店で買い物をし、帰宅した際の動線を指します。食料品などを買った後は、どうしても荷物が多くなってしまいますよね。玄関とキッチンまでの距離が遠い場合、重い荷物を遠くまで運ぶ必要があるため使い勝手の悪い間取りとなってしまいます。

 

効率的な買い物動線の間取り事例

 

キッチンに勝手口を設置した買い物動線に優れた間取り

キッチンに勝手口を取り付け、買い物・ゴミ出し動線に特化した間取り。玄関から離れたところにキッチンを取り付ける際は、反対側に勝手口を取り付けることで移動距離の少ない家事楽な間取りに仕上がります。

 

来客動線

お客様が来た際のおもてなしも、忘れてはいけない家族のちょっとしたイベントですよね。「客間へ行くためにLDK(リビング・ダイニング・キッチン)を通らなければいけない」などといった動線にすると、居住スペースをお客様が通る必要があるため急な来客に対応できないこともあります。

 

効率的な来客動線の間取り事例

玄関から和室やトイレへ直接つながる間取り

先ほどご紹介した買い物動線に優れた間取りと同じものですが、玄関から直接和室へ入れる設計にしている点もポイントです。玄関からLDKなどの居住空間を通らずにお客様専用の部屋へ入れるため、急な来客でも十分に対応できます。加えてLDKに入らずトイレに行けるため、お客様目線でも気軽にトイレや洗面所へ足を運べる設計になっています。

 

掃除動線

掃除動線とは、掃除機などの掃除道具で室内を掃除してから片づけるまでの動線のこと。掃除道具用の収納スペースやコンセントの位置などを工夫することで、使い勝手の良い掃除動線を確立できます。

細かな部分で見落とされがちな掃除動線ですが、ちょっとしたひと工夫で暮らしやすさが続く間取りに仕上がります。効率的な掃除動線のコツを見ていきましょう。

 

効率的な掃除動線の間取り事例

リビングに収納空間を設けた間取り

リビングに収納空間を設け、掃除道具を片づけられるよう設計した間取り。家族が過ごすことの多いリビングは、最も綺麗にしておきたい場所のひとつ。手軽に掃除できるような間取りにしておくことで、住み心地のよい空間に仕上げることが可能です。

 

パントリー兼収納スペースに

キッチンのパントリーを広めに設定し、掃除道具も収納できるような空間に仕上げるのもよいでしょう。階段へ近い位置に設置しておくことで、2階居室スペースへの持ち運びもスムーズに行えます。

 

料理動線

料理動線とは、調理してから食卓への配膳、後片付けまでの一連の動作を指します。料理動線で一番こだわりたい部分として、「配膳→後片付け」の動線と答える方も多いのではないでしょうか。

料理動線は、キッチンとダイニングテーブルの配置ひとつでおしゃれかつ効率的な動線に仕上がります。確認していきましょう!

 

効率的な料理動線の間取り事例

キッチン・ダイニングを横一列の動線に仕上げた間取り

キッチンとダイニングを横一列の動線に仕上げた間取り。通常のキッチン・ダイニングではキッチン前にダイニングテーブルが設置されているものとなるため、配膳や後片付けはキッチンやテーブルに回り込んで行う必要がありました。

横一列の動線にすることで、配膳から後片付けまでを直線的に完結できるよう工夫しています。

 

まとめ

今回は、家事楽な間取りの特徴や家事動線の種類をご紹介しました!気になる間取りは見つかりましたか?

一から間取りをつくる注文住宅では自由度が高い分、効率的な間取りをつくるのが難しいという側面もあります。家事楽な間取り事例を押さえながら、暮らしやすさが続く間取りをつくっていきましょう!