サーファーズハウスとは?内装・外構の特徴と後悔したこと3選

2023年8月9日

サーファーズハウスは、サーファーが海沿いに建てるリゾートのための家です。日常的にサーフィンをするために考えられた家だからこそ、通常の家屋とは違ったデザインや機能性を持っています。

だからこそサーファーズハウスを建てたことでメリットもあれば、思わぬデメリットを感じる人もいるのです。この記事ではサーファーズハウスの外観と内装の特徴、後悔したポイントをご説明します。

 

サーファーズハウスとは?

サーファーズハウスは、アメリカ西海岸のカリフォルニア州にある家をイメージしてつくったものです。

日本ではサーファーズハウスといえば、サーファーが使いやすいようなモチーフ、テイストを取り入れた住居です。海沿いに建てるサーファーのために考えられた家として知られています。毎日気軽にサーフィンへ行けるようなデザインで、開放的な気分を体験できます。

しかし必ずしもサーフィンのために特化した家ではなく、海の近くでゆったりと過ごしたい別荘を建てたい人や、釣り、ロードバイクなどのアクティブな趣味を楽しみたい人にとっても便利な住居として注目されています。

以下の動画では、サーファーズハウスのルームツアーをしています。ぜひ参考にしてみてください。

【30坪4LDKで、LDK約30帖のサーファーズハウス】見学会のお家をご紹介!第126回【カリフォルニア、西海岸(風)のお家】【ルームツアー】

 

サーファーズハウスの外構の特徴3選

サーファーズハウスが通常の家屋とどういったところが違うのか、外構の特徴をご紹介します。

サーファーズハウスならではの魅力もあわせて説明するため、興味のある方はぜひチェックしてください。

 

横長板の「ラップサイディング」

ラップサイディングとは、横長のラインが入った外装板です。外壁に外装板を横向きに一枚ずつ重ね張りして仕上げており、陰影が生まれて独特な風合いになります。

アメリカでは、1700年代後半には登場しており、今も外壁の主流になっています。日本ではあまり見かけない壁ですが、それゆえに一目でサーファーズハウスだとわかる存在感があります。

 

屋根つきの玄関やデッキの「カバードポーチ」

カバードポーチは、屋根がついているデッキや玄関のことです。この部分は屋根をかけることでサーフィンボードなどを外に置けるようにデザインされたスペースです。

カバードポーチの下の部分はウッドデッキになっていることが多く、サーフボードやウェットスーツといった濡れたものを置いて、そのまま乾かせるところも特徴です。

大きく広いデッキは、ほかにもテーブルや椅子を置いてバーベキューを楽しむなど、家の外でも過ごしやすい場所になります。

 

三角形の屋根と突き出し窓の「ドーマー」

ドーマーは屋根から突き出しているおしゃれな窓のことです。これは日本語にすると「屋根窓」を意味する言葉で、三角形の屋根のなかに突き出し窓のドーマーがついたデザインがサーファーズハウスの定番です。

ドーマーをつけることで、通気性が高まり太陽光が差し込んで部屋全体が明るくなります。

 

サーファーズハウスの内装の特徴3選

サーファーズハウスの内装は、ナチュラルな風合いと過ごしやすさを考えた機能性があります。サーファーズハウスの内装の中で、3つの特徴を見ていきましょう。

 

「無垢材」を使った壁や家具

サーファーズハウスの内装は、木のぬくもりを感じられる無垢材で仕上げることが多いです。

無垢材の木目調に囲まれた空間は、カントリーらしい雰囲気があります。特徴はリビングだけでなく、キッチンなどの水回りにも木目を使うことが多い点です。

壁や床も木材に囲まれた場所は、ほっと一息つけるようなくつろぎを与えてくれるでしょう。

 

板張りの勾配天井

板張りの勾配天井が多いことも、サーファーズハウスの特徴です。勾配天井は斜めになった天井のことで、サーファーズハウスの三角屋根の形がそのまま部屋の天井に反映されているのです。

アメリカの住居で見かけるような、物置や子供部屋の天井が斜めになっていたり斜めの天井に天窓がついたりするデザインは、この勾配天井の特徴です。

 

「海」「自然」をモチーフにしたインテリア

サーファーズハウスの内装は海や自然をモチーフにしています。壁や床が木材になっているだけでなく、インテリアも海を連想させる貝や流木などを中心に用いています。

また、風通しがよく日当たりも良いため室内での観葉植物も育ちやすく、部屋のなかに植物を置いているナチュラルな雰囲気のサーファーズハウスが多くあります。

 

サーファーズハウスで後悔したこと3選

サーファーズハウスはおしゃれで機能的ですが、いざ住んでみたら不便だったという後悔の声もあります。

そのなかでも代表的なものを3つご紹介します。サーファーズハウスを検討しているのであれば、デメリットや後悔したポイントも知ったうえで、自分のライフスタイルや希望に合っているのか判断しましょう。

 

カバードポーチで家の中が狭くなった

カバードポーチは、屋外に作るウッドデッキスペースです。サーフボードを置けるように家の外に広く作られている分、屋内は狭くなります。

もともと狭い土地にサーファーズハウスを建てると、居住スペースが狭くなる可能性があるのでバランスに注意しましょう。

 

周囲の家々と比べて外観が浮いて見える

サーファーズハウスはアメリカのカリフォルニア州ではスタンダードな住居ですが、日本ではまだ珍しいデザインです。

そのため、周囲の家々と比べると外観が浮いてしまい、違和感が出る可能性もあります。

海沿いではなく、また近くにサーファーズハウスがない住宅街などでは、ますますカジュアルな雰囲気によって、周囲の環境と馴染まない可能性が出てきます。

それゆえサーファーズハウスといえば、現在でも海沿いの別荘地に建てる住居のイメージが強いことが現状です。

 

外からリビングが丸見えでプライバシーが気になる

サーファーズハウスは、カバードポーチからの出入りが簡単にできるように、リビングに通じる大きな窓を設置することが多いです。

外から見たときに、広い窓からリビングなど室内の様子が丸見えになってしまいやすい点に注意が必要です。

プライバシーが気になる人にとって、サーファーズハウスの開放感がストレスになる可能性があります。

 

まとめ:趣味を叶えるサーファーズハウスを建てよう

サーファーズハウスは木材を多く使った家屋で、自然の恵みをすみずみまで感じられる点が魅力です。

また、サーフボードや自転車などの大型の荷物も置きやすいカバードポーチがあり、まさにアウトドアやマリンスポーツを楽しむための家といった雰囲気を持っています。そのため、周りの環境によってはサーファーズハウスが浮いて見えることもあります。

もちろん外観が好きという理由でサーファーズハウスを選ぶことも大切ですが、いざ住んでみたら思ったよりも不便だった、理想と違ったという事態にならないようにしっかりとライフスタイルも考慮しましょう。