デザイナーズ住宅ってなに?特徴や押さえておきたいポイントを解説!
家を建てる際、「自分のこだわりを最大限反映させたい」「家事が楽になる間取りにしたい」「ユニークな家をつくりたい」…などなど、多くの希望がある方も多いのではないでしょうか。
今回は、注文住宅の中でも自由度の高い「デザイナーズ住宅」について解説!メリット・デメリットやデザイナーズ住宅で押さえておくべきポイントについて解説します。
デザイナーズ住宅のメリット
デザイナーズ住宅とは、住宅専門のデザイナーや建築家が監修する住宅を指します。デザイナーズ住宅は自由設計の注文住宅に似ていますが、デザイナーズ住宅ならではのメリットもあります。確認していきましょう。
デザイナーズ住宅は専門のデザイナーや建築家が外観・間取りプランを設計するため、通常の注文住宅とは異なるユニークなデザインに仕上がります。外構にこだわった住宅や3階建ての間取り、屋上庭園のある住宅など、一風変わった間取りや外観を実現できます。アッと驚かれるような住宅をつくりたい!という方にはうってつけでしょう。
厳しい敷地の条件にも対応できる
土地が狭小地であったり極端な変形地(長方形や正方形ではない土地)であっても、デザイナーズ住宅は柔軟に対応できます。土地に合った間取りやおしゃれな外観を提案してもらえるため、土地に関係なく理想の住宅をつくることが可能です。
家づくりの際、厳しい条件下では建てられる住宅が限られてしまうことも。専門家に依頼することで、理想の家に近づけることが可能です。
予算に合わせて柔軟に対応してもらえる
大手メーカーが提供する注文住宅の場合、キッチンや水回りなどの一部のスペースはある程度規格が決まっていることも。理想の設計や設備に出来ないといったケースもあるため、デザイナーズ住宅のほうが自由度は高いといえます。
またデザイナーズ住宅の場合、規格は決まっていないものが多いため予算に柔軟に合わせられるのも大きなメリットでしょう。
デザイナーズ住宅のデメリット
デザイナーズ住宅にはメリットが多くある半面、やはりデメリットもあります。しっかり確認していきましょう!
メンテナンスに費用がかかりやすい
大手の注文住宅では建材を一括購入することも多いため、メンテナンスをする際も多くの施工業者が対応できます。一方でデザイナーズ住宅の場合、顧客に合わせた珍しい建材や施工を行うことが多いため、施工会社によっては対応できないというケースもあります。
また選ぶ建材によっては、メンテナンスの頻度が多いものを選んでしまうこともあるため注意が必要です。
デザインを重視しすぎることでデメリットも
デザイナーズ住宅は外観や内装デザインにこだわる方が多いため、デザインを重視しすぎることも。デザインを第一に優先して間取りを考えると、かえって生活しにくい間取りや動線になってしまった…というケースもあります。
デザインを重視しすぎるあまり過ごしにくい間取りになるだけでなく、外観の手入れなどが大変になることも考えられます。こだわりを持ったユニークなデザインにできることはもちろん大きなメリットですが、家を建てた後の暮らしについても考えながら家づくりを進めるのがおすすめです。
完成まで時間がかかる
デザイナーズ住宅は大手の規格住宅とは違い、建材を一括購入したりある程度のデザインが決まっているわけではありません。建築家やデザイナーが顧客と一からつくるものとなるため、通常の住宅メーカーで家を建てるよりも時間がかかってしまいます。完成まで時間がかかるため、家づくりに要する時間を逆算して引っ越しのタイミングなどを考えるのが得策です。
デザイナーや建築家と意見が食い違うことも
担当するデザイナーや建築家と意見が食い違って理想とは違う住宅となってしまうことも、デザイナーズ住宅を建てる際に避けたいケースでしょう。基本的にデザイナーや建築家は顧客の要望に応えますが、土地や間取りの関係で希望通りの住宅にするのが難しいケースもあります。
大手の住宅メーカーではスタッフも多く、あまりにそりが合わない場合は担当者を変更することも可能です。しかしデザイナーズ住宅では小さな設計事務所が請け負っていることも多いため、担当者を変更できないこともあるでしょう。
デザイナーズ住宅を建てる際にかかる費用とは
デザイナーズ住宅を建てる際に必要な費用にはどのようなものがあるのでしょうか。費用について細かくご紹介します。
設計費用
間取りや施工方法のプランなどを提案する設計費用は、建築を依頼している建築家やデザイナーに支払うものです。顧客の予算や希望のライフスタイル、間取りに合わせて設計するほか、建材の選定なども行います。
監理費用
監理とは、家づくりの進捗具合を見極めることです。家づくりは建築家などが所属する設計事務所だけでなく、住宅設備や外構など多くの業者が関わります。
各社の工程をまとめるのも、担当するデザイナーや建築家が所属する設計事務所の仕事です。そのため監理費用を設計事務所に支払う必要があります。
本体工事費
家の土台をつくる躯体工事費や、キッチン・水回りスペースを導入する設備工事費など、家を建てる際にかかる費用全体を指します。本体工事費に含まれる費用は住宅会社ごとに異なるため、どの費用が本体工事費に入るのか内訳をしっかり確認しておくことが大切です。
別途工事費
別途工事費とは、電気設備費など実際に暮らす際に必要となる工事のこと。別途工事費は、本体工事費の3割程度に収めるのが良いとされています。
まとめ
今回は、デザイナーズ住宅のメリットやデメリット、どのような費用がかかるかについて詳しく解説しました!デザイナーズ住宅は通常の注文住宅と違って自由な部分が多い一方、自由度が高いからこそ陥りやすい失敗や注意点も多数あります。
デザイナーズ住宅の特徴を押さえながら、快適な暮らしができる理想の住宅をつくっていきましょう!